ファッションの流行は繰り返すため、親世代のアイテムが最先端のおしゃれになることもある。とはいえ、時代とともに心境は変化するものだ。井田さんが言う。
「私は数年前までモノトーンばかり着ていたのですが、コロナ禍の窮屈な世の中になり、明るい服を着たいと思うようになりました。服は体形や流行の変化もあるので、1アイテムにつき5点ずつなどマイルールをつくったり、処分の数が増えないように心がけましょう」
引き出物のタオルは捨てない
「子供が成長したからと、幼少期に遊んでいたおもちゃをすぐ捨てるのもNG。人気キャラクターのカードゲームなどは、400万円以上の高値がついていることもあります。処分する前に、まずはメルカリやヤフーオークションなどでどれくらいの値がついているかを確認しましょう」(丸山さん)
たまりやすいものといえば、引き出物や景品などでもらった「タオル」も、家庭によっては処分しない方がいい。
「親が高齢の場合、介護が必要になると食べこぼしたり、粗相をしたときにタオルがたくさん必要になる。引き出物でもらったタオルは使わなくても取っておくことをおすすめします」(中里さん)
丸山さんも、タオルは処分の対象ではないと話す。
「ノベルティとして配られたタオルもデザインによっては高値で売れることも。当然、掃除にも使えます。いまはコロナ禍であちこち消毒する機会が多いので、施設に寄付すると喜ばれます」
キッチンの三角コーナーや水切りかごは不要だといわれがちだが、実はこれも買い直す人が少なくない。整理収納アドバイザーの西澤佳代子さんもその1人だ。
「水切りかごは、ぬめりやカビが気になるし、じゃまだと思って捨てたんです。ですが、いざなくなると洗ったお皿を置く場所が足りなくて、不便だったので買い直しました。三角コーナーも同様です。ただ、最近は自立する水切りビニール袋があるので、固定の三角コーナーではなく使い捨てのものを利用しています。
ほかにも、フックや仕切りなどの収納グッズは100円ショップですぐ買えるからと捨ててしまいがちですが、意外と必要になることが多い。たくさんあるなら捨ててもいいですが、2~3個は残しておきましょう」