クレジットカードには、この時期ならではのお得なキャンペーンもある。
「年度末の3月から新年度の4月にかけては、新生活に向けた入会キャンペーンが目白押しです。通常なら入会で5000円分のポイントがもらえるところを、新年度は7000~8000円分のポイントになることが多い」
春はクレジットカードの見直し・乗り換えに最適な時期なのだ。そして、買い物はもちろん、公共料金もカード払いにするのが基本だ。あらゆるものを1枚のカードで決済すれば、年間の利用額は100万円を超えることも珍しくない。還元率が1%のカードなら、1万円分のポイントが戻ってくることになる。
ただし、ポイントを貯めようとするあまり、お金を使いすぎて“キャッシュレス貧乏”にならないように注意。お得なキャンペーンが多いだけに、ポイントを貯めるために余計な買い物までしないように気をつけたい。家計再生コンサルタントの横山光昭さんはこう話す。
「ポイントを分散させずに効率的に貯めるためにも、クレジットカードは最大でも2枚まで。特によく使うものをメインのカードにして、もう1枚は予備として持っておく程度にとどめた方が安心です」
電子マネーとアプリをフル活用
キャッシュレス決済には、カード型やスマホアプリ型の電子マネーもある。例えば、Suicaと連動したJR東日本系列のJREカードなど、なかには、カードではなくアプリにひもづけるだけで、還元率が大幅に増えるものもある。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが言う。
「JREポイントは、あらかじめ専用サイトで登録したSuicaを利用することで貯まります。通常のカードタイプのSuicaで電車に乗ると、200円ごとに1ポイントが貯まり、還元率は0.5%です。ところが、スマホアプリのモバイルSuicaで乗車すると、50円ごとに1ポイントになる。還元率は4倍の2%です。同じSuicaでも、カードではなくアプリにするだけで、ポイントの貯まりやすさが大きく変わるのです」