洋服、バッグ、装飾品など身につけるもの
今回のアンケートで「捨てられないもの」を聞いたところ、1位となったのは「衣類」だった(2位は写真、アルバム、手紙類、3位はバッグ)。「衣類」を捨てられない理由としては、具体的に以下のような回答があった。
●いつかやせたらまた着るから。(39才・自営業)
●普段は選ばない色の服を買ったものの、若作りな気がしてほとんど着用していない。せめて元を取ってから処分したい。(53才・主婦)
●独身時代に買って着なくなった服。いつかまた着る日が来ると……。(35才・主婦)
「まだ出番があるかも」と思うと、手放しづらいものだ。一方で、こうして手放した人も。
●若い頃の服一式。「アリかナシか」の客観的判断を妹に委ねたところ、「すべてナシ」と一刀両断でした!(39才・会社員)
藤岡さんも捨てられないタイプだったという。
「OL時代のパンツが10年後に再流行し、早速外で着たのですが……。好きな服は自分を高揚させるはずなのに、全然楽しくない。私の中で、すでに古いという意識があったんですね。踏ん切りがつき、全部処分できました。『いつか着られる』服は、一度鏡の前で着てみると客観視できて、後ろめたさもなく手放せるようになります」
とはいえ、奮発して買ったものには、やはり未練がある。
●独身の頃に買ったハイブランドの革ジャケット。30万円以上した思い出の品だから。(44才・パート)
●高かった服には「まだ着られる」というもったいない精神が宿る。(28才・会社員)
●就職して初めてのボーナスで購入したカルティエのバッグ。働いていたときの証のようなもの。(54才・主婦)
●一生ものと言い聞かせたアルパカのコート。1回着てクリーニングに出したら、翌冬虫食いが! それでも捨てられない。(47才・会社員)
●ブランドバッグ20個以上。20万円ほどのものばかりだが、時代遅れに感じて使っていない。でもなくなると寂しくて手放せない。(61才・会社員)
高額なものほど手放しづらいが、「残念ながら、時が経てば経つほどものの価値は下がります。一方で、保管しておくためのスペースにもお金がかかっています。二束三文でもリサイクルショップやフリマアプリなどで手放した方が、結果として無駄を抑えることになります」と長谷さん。