「今年こそはお金を貯める!」そう誓って、はや3か月。日々節約に励んでいるのに、月末にはカツカツの生活を繰り返してしまう──もしそんな悩みを抱えているなら、節約の方法を間違えているかもしれない。ムダな頑張りをやめて正しく節約するには、どこを見直せば良いのだろうか。
節約ベタな人が陥りやすい間違いの1つが、変動費ばかり削ろうとすること。食費や日用品費をいくらチマチマとやりくりしても、大きな節約にはなかなかつながらない。本気で節約するなら、やはり毎月の固定費からだ。家計再生コンサルタントの横山光昭さんが話す。
「日々の小さな節約は“やっている感”はありますが、効果が薄い。一方、固定費の見直しは手続きなどは面倒でも、一度見直せば大きな効果がずっと続くので、一日も早く取り組むべきです。
固定費削減の第一歩はスマホ料金です。例えば、いまdocomoを使っているなら、格安スマホのOCNモバイルONEや格安料金プランのahamoに変えるなど、本体を変更せずに、窓口ですぐに手続きできます」
次に見直すべきは電気代とガス代。スマホの電波と違って、電気に品質の差はないので、「エネチェンジ」などの料金比較サイトを使って地域や家族構成別のシミュレーションを確認し、電話一本で安い電力会社に乗り換えられる。年度末のいまの時期は、新規乗り換え割引などを掲げている電力会社が多いので、乗り換えチャンスを逃す手はない。