厚生年金は、妻の方が年下なら加給年金を受け取ることができる。加給年金とは、いわば年金の家族手当。厚生年金に20年以上加入している65才以上の人に、65才未満の配偶者(または18才未満の子供)がいると、受給額に加算される仕組みのことだ。ところが、夫の厚生年金を繰り下げると、その間は妻が加給年金を受け取れなくなる。厚生年金は妻だけ繰り下げるか、夫婦ふたりで基礎年金だけを繰り下げるなど、賢く組み合わせよう。
「もし、すでに70才まで繰り下げ申請をしていても、焦ることはありません。受給を繰り下げている場合、65才を過ぎると、受け取らずにいた過去5年前までなら、さかのぼって一括で受給することも可能です」(井戸さん)
※女性セブン2022年4月21日号