コロナ禍で外食機会が減る中、Bさんは様々なやり方でココイチのテイクアウトを楽しんでいた。
「パックご飯と市販のレトルトカレーを用意し、ココイチでトッピングだけテイクアウトしたこともありました。ルーだけテイクアウトしたこともありますよ。そうすると、お店でカレーを頼むより安上がりになるし、自宅にある冷凍食品もちょい足しできていいんです」(Bさん)
そんなココイチ好きのBさんだが、「今回の値上げを機に、牛丼チェーンのカレーを食べる機会も増えそう」と語る。
「ココイチの競合他社はないと思っているので、行かなくなることはないと思います。でも、最近はカレーがメニューにあるチェーン店も増えました。カスタマイズの楽しみは減りますが、個人的には牛丼チェーン店にあるような具沢山の600円くらいのカレーでも満足できる。安く済ませるなら牛丼チェーン店でいいし、ココイチで1000円以上使うなら、ゆっくりできるカレー専門店を開拓するのもありかなあ、と考えています」(Bさん)
コラボキャンペーンの最低購入額の引き上げに危機感
アニメやゲームファンも動揺を隠せないようだ。ココイチは注文合計金額でグッズが手に入るコラボレーションキャンペーンを実施することが多いからだ。最近も「5日連続でココイチのカレーを食べた」というIT企業に勤務する20代男性・Cさんは、値上げによって負担額が増えることを危惧する。
「『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の描き下ろしクリアファイルを入手するために、ココイチに通いました。4月1日から5日連続でカレーです。メニュー表には各キャラクターのおすすめのカレーとトッピングが表記されているんですが、クリアファイルをもらえる1000円以上に調整されていて、まんまと誘導されています(笑)。
ただ値上げとなると、今後、好きなアニメやゲームでコラボが実施された時、最低購入額も1000円から1200円みたいに上がりそう……。自分の給料が上がっているわけではないのに、どこから捻出すればいいのか悩みどころです」(Cさん)
ココイチでは値上げと同時に、通常の半分量のトッピングを追加するなど、「マイカレー」のバリエーションを増やすと発表している。また、現在単品で189円のサラダの量を変更して170円に値下げするとともに、カレーと一緒に食べる場合のセット価格130円も設定する。こうした新たな取り組みがファンたちにどう受け入れられるかも注目しておきたい。