2009年12月に発行された元FXトレーダー・磯貝清明氏の著書『突然マルサがやって来た!~FXで10億円稼いだ元ヒルズ族社長の絶頂と貧民転落~』(小学館)を、『マネーポストWEB』にて全文公開(全10回)。第4回は、第2章「FXと出会ってキャバクラのボーイから億万長者に華麗なる転身!」の後半です。
前回の記事はこちら⇒【第3回】モテたくて始めたキャバクラのボーイから店長へ! | 突然マルサがやってきた!
(ここに書かれている内容は、断り書きのない限りすべて同書発行時点のものである点をご了承ください。また、本文中に登場する人物名は、著者・磯貝氏を除いて仮名です)
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第2章 FXと出会ってキャバクラのボーイから億万長者に華麗なる転身!(後半)
■FX? 利息ももらえる? そんなうまい話あるわけないって
「磯貝さん、FXやってみたらどうですか」
「えふえっくす? なんじゃそりゃ?」
インターネットの先物取引会社で僕の担当をしてくれていた営業マンの松村さんが、突然、電話をかけてきたのです。この会社でFXという新しいサービスを始めることになったというので、紹介したいということでした。
もう投資はコリゴリでしたが、最初の会社とは違ってこの会社はちゃんとしたところで、いろいろ世話にもなったので、ムゲに電話を切るのも気が引けました。
仕方ないので少しだけ話を聞いてみたところ、FXとは「外国為替証拠金取引」というもので、ドルとかユーロなど、外国のお金を売ったり買ったりするのだとか。
商品先物と同じように、値上がりすると思えば買い、値下がりすると思えば売って、思い通りになれば利益が出るとのことでした。
「もういいよ、先物で大損したし。オレ、向いてないから」
「考えようによっては、先物よりオイシイかもしれませんよ。なんたって外貨を買っていれば、それだけで利息が入ってくるんですから!」
利息? いったいなんのことか、まったく理解できません。消費者金融の「お利息」なら払ったことあるんですけど。
「そんなうまい話あるわけないって」
「でも本当なんです」