食品、光熱費、交通運賃──あらゆる値上げの波が押し寄せたこの春。家計の厳しさから、仕事を増やすことを考える人も少なくないのでは。いまはスマホやパソコンひとつで、いつでもどこでも自分の生活スタイルに合った自由な働き方ができる時代。
覆面の食レポ、ネット記事の執筆、手作り小物や洋服、アクセサリーの販売や新作ゲームをテスターなど、趣味や特技を活かせる副業も多い。きちんとした資格がなくても、ちょっとした特技(スキル)を売り物にする「スキルシェアサービス」も広がりを見せている
強み発掘コンサルタントの土谷愛さんは、仕事につながる強みを見つけることが、副業で成功する第一歩だと語る。
「自分の強みは、自分ひとりで判断すると、過大評価・過小評価しやすい。家族や友人の意見も参考にして、サイトなどに登録してください。依頼者の目にとまりやすいように複数のサイトに登録するのがおすすめです」
副業を探しやすいサービスは、登録者数の多い「ココナラ」のほか、専門性が高く単価の高い仕事が多い「ランサーズ」「タイムチケット」などがある。サイトごとに特徴があり、「エニタイム」は引っ越しや修理などの即日・力仕事が必要な募集が多い一方「ゼヒトモ」や「ストアカ」はプロ・元プロ・セミプロを中心とした習いごとビジネスが多めだ。
消費生活アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが言う。
「最近流行なのは『タイミー』。フードデリバリーや清掃など、隙間時間でできる単発の仕事が中心で、すぐに仕事を受けてすぐに働ける人向けです。悪質な業者もあるため、創立年が新しすぎないか、インターネットで検索した際に“○○(サイト名) ヤバい”などという検索候補ワードが出てこないかもチェックして」