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老親が捨てられない実家に眠る引き出物 処分に成功した子供たちの創意工夫

引き出物のティーカップがたくさん実家に眠っている人も(イメージ。写真:AFLO)

引き出物のティーカップがたくさん実家に眠っている人も(イメージ。写真:AFLO)

 実家に「絶対にもう使わないもの」があっても、親がなかなか処分してくれないと頭を抱える人は少なくないようだ。結婚式でもらう「引き出物」もその1つだ。引き出物の処分を渋る親を説得するには、どうすればいいのだろうか。成功した親子の実例を見てみよう。

「1年使わなかったら不用品として捨てる」ルール

「いつか使うから」と言い張る70代の両親の言い分を、もう聞き飽きたというのは、メーカーに勤める40代男性・Aさんだ。「保存ルールを設ける必要がありますよね」と語る。

「処分したいものはたくさんありますが、もう絶対に使わないと思うものが何十年も前にもらった結婚式の引き出物の数々です。そんなものでも、親は『使う』と言い張り、無理に捨てようとしても、『もったいない』『そんな子に育てた覚えはない』とキレられて大変でした。

 でも、使いもしないものをずっと処分せずに置き続けておくわけにもいかない。だから1年前に話し合って、『これから1年使わなかったら、不用品として強制的に捨てるから』というルールを決めました。こちらが本気でやるという姿勢を見せ、ある程度強権を発動させないとダメですね。もうどっちが子供なんだか……」(Aさん)

 ルールを設けたおかげで、ようやく難題だった引き出物の処分に着手できたという。

「昔の引き出物って、なんか、やたら1セット当たりの数が多いんですよね。5客くらいある茶器のセット、何組もあるナイフ&フォークセット、小さいスプーンなどのカトラリー、あとはバラの花がついている角砂糖とか。バラの角砂糖は『もったいない』と言うんですが、もうところどころ欠けているし、もう一生食べないでしょ、と。カトラリーも角砂糖も処分しました」(Aさん)

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