auの三太郎CMの強さと日清食品の斬新さは秀逸
1位のKDDIは、いちばん好感度のボリュームが高いauに加えて、UQUEENシリーズを開始して11月度にブランド初のCM好感度1位に輝いたUQモバイルや、広瀬アリスと鈴鹿央士で人気のpovoのCMとの合わせ技で首位を奪取した。
「auは“三太郎”と“意識高すぎ!高杉くん”のシリーズも秀逸。特に三太郎シリーズのCMは常にヒットして人気を維持しています。2021年度はRPGの世界で鬼と戦い、話題のシンガーの楽曲を使い、コロナ禍で会えない設定や、YouTubeフィットネストレーナーにシゴかれたりと、時代に寄り添った要素を逐一取り入れた点が好評です」
2位の日清食品は、星野源らが登場する日清のどん兵衛のほか、カップヌードルやチキンラーメンなどの総合力で年間2位に上昇。
「面白いのは、SNSやネットで話題のコンテンツを積極導入している点です。カップヌードルPROでは、いま話題のシンガーソングライターが楽曲を担当し、そして、そのミュージックビデオを手掛けたYouTubeクリエーターがヒヨコとネズミが主人公のアニメを担当しました。
また、カップヌードル辛麺では、クセのあるダンスをSNSに投稿して話題となった海外のダンサーを起用しています。SNSのコンテンツをテレビに逆輸入した独特の世界観で、いま間違いなくど真ん中にきています」
3位の日本マクドナルドは、個々の商品説明というよりも、マクドナルドそのものを好きになってもらうことを重視したCM作りが特徴だ。
「木村拓哉さん、堺雅人さん、伊藤沙莉さん、妻夫木聡さんなど豪華タレントが次々登場するCMのほか、昨年は創業50周年で、宮崎美子さんが中学生の少女と50年後の現在の女性の2役で登場。『好きな人の前では恥ずかしくてビッグマック食べられなかった』とばぁばが当時を回顧して孫に話すCMも好評でした」