4位花王、5位P&G、6位キリンビールの3社に関しては、真摯に商品のよさを伝えているブランドが多かった。7位のソフトバンクは、常に上位の白戸家シリーズのほか、最近はY!mobileの元気なCMも人気だ。
「特に芦田愛菜さんの人気ぶりは、9位リクルートのタウンワークでも注目の的。同じく子役出身の神木隆之介さんもCMで引く手あまたです。
久々にトップ10入りした10位のアサヒビールは、アサヒ生ビール(通称マルエフ)のCMで新垣結衣さんが『おつかれ生です。』と話しかけ、家飲み人気と連動して話題に。ナンバーワンブランドのスーパードライも、菅田将暉さん、中村倫也さんの出演作や東京2020大会に関連したCMで多くの支持を集めました」
出稿量と好感度は必ずしも比例しないから面白い
また、CM好感度がジャンプアップした躍進企業1位は、Yogibo。少ない出稿量で好感度を上げた獲得効率1位にはアイフルが輝いた。
「女将がさまざまな姿で登場するアイフルのCMは面白いだけでなく、『そこに愛はあるんか?』というせりふが現代社会への問いかけにも感じられます。こうした表現が象徴するように、CMは『社会を映す鏡』なのです」
売らんかな主義にとどまらないユニークなCMの登場を今後も期待したい。
※女性セブン2022年6月2日号