専門家に相談する場合、登記については司法書士に依頼するのがよいという。報酬額は「概ね5万円から10万円程度」(吉澤氏)が相場だ。
「相続登記に際しては、前妻の子や養子になっている孫など相続人に漏れがないかに注意を払いましょう。そのうえで、ひとつの不動産を複数の相続人の“共有名義”にすることを避ける。将来、共有する相続人同士の足並みが揃わず、建て替えや売却ができずに不動産を塩漬けにしなくてはならないトラブルに発展しやすいからです」
自分自身、そして子や孫の代になってからトラブルに巻き込まれることがないように、「名義変更」を正しく進めることが大切だ。
※週刊ポスト2022年6月3日号