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メルカリ配送料値上げのユーザーへの影響 駆け込み出品増加、高額取引にシフトも

メルカリ配送料値上げでユーザーへの影響は?(イメージ)

メルカリ配送料値上げでユーザーへの影響は?(イメージ)

 原材料価格の上昇や円安進行などを背景に、日用品からに飲食店に至るまで値上げラッシュの波が止まらない。そうした中、フリマアプリ大手・メルカリは、6月16日から配送サービスの利用料金の改定に踏み切る。例えば、ヤマト運輸の「ネコポス」は175円から210円、「宅急便コンパクト」は380円から450円、宅急便は60~160サイズまですべて価格が引き上げられ、最大150円値上げされる。配送料の大幅な値上げに、メルカリそのものの利用を継続するか迷う声も挙がるなど、ユーザーたちの間では、戸惑いの声が相次いでいる。

値上げ前の“駆け込み出品”を意識

「メルカリって、ただでさえ“利幅”が小さいなかでやり取りをしているので、送料の値上げは痛いですね……」

 そう嘆くのはIT企業に勤務する40代女性・Aさんだ。自身のものはもちろん、実家の片付けで出た不要品もメルカリで売る予定だったが、値上げとなれば、その計画を前倒しする可能性もあるという。

「不用品の量が多いので、値上げ後だと“儲け”が少なくなる。出品してもすぐに売れるとも限らないので、今からすぐに出品して、6月上旬くらいまでにすべて売れることを祈るしかありません。売る側だけでなく買う側としても、早めに買っておかなきゃいけないかも。複雑な気持ちです」(Aさん)

メルカリから別のフリマアプリに移行する人も

 メルカリではなく他社サービスの利用を検討する人もいる。メーカーに勤務する30代男性・Bさんは、「メルカリはそもそも販売手数料が高い」と指摘する。

「ただでさえメルカリの販売手数料は、商品代金の10%と他社より高く設定されています。楽天ラクマは6.6%、PayPayフリマは5%と、メルカリに比べたら安いんですよね。PayPayフリマにいたっては昨年、販売手数料を10%から5%に引き下げています。確かにメルカリは知名度もあるし、集客力もあるから多少高い設定でも仕方ないと思っています。でも、そのうえで『らくらくメルカリ便』と『ゆうゆうメルカリ便』の配送料が値上げされ、さらには『らくらくメルカリ便』の集荷も30円から100円に引き上げられるというのは、ユーザーからすれば痛い。販売をラクマやPayPayフリマに移すことも考えていますが、他社も配送利用料金の値上げの流れに追随しそうで怖いです」(Bさん)

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