ただし、公的な引き落としなどは指定できないネットバンクもあるのでご注意を。
「店舗が少ないネットバンクは、いざというときに対面で相談できる人がいないなどの点で不安に思う人も少なくありません。しかし、日本のすべての銀行は金融庁の厳しい条件をクリアして運営されているため、ネットバンクであっても一定以上の安全性で運営されています。また、わざわざ足を運んで記帳する手間に比べると、ネット経由で口座を確認できる方が、不正利用などがあったときに気がつきやすい。むしろネットバンキングによる恩恵の方が大きいと言えます」
お金の預け先として検討したい金融機関16選
信用金庫とネットバンクを中心に、いまお金の専門家たちが“預け先”として注目する金融機関16を厳選した。メガバンクと比較検討してみてほしい。
【*各信用金庫、ネットバンクの情報はホームページを参考に編集部でまとめたもの(2022年5月19日現在)。詳細は各店舗に確認を】
■渡島信用金庫
北海道でもっとも歴史ある金融機関として、渡島・檜山管内、および函館市、北斗市、札幌市で地元民に親しまれている信用金庫。現在、コロナ対策支援特別金利・スーパー定額預金「おしん感謝預金」を展開中(~8月末日)。3年預金の金利は0.1%で、5年では0.2%、7年になると0.4%の高金利になる。預金額は各10万~1000万円。
「こうしたキャンペーンにのるのも信用金庫の活用術の1つです」(菅井さん)
■豊田信用金庫
愛知県豊田市に本店を置く信用金庫で、年金受給者へのサービスが充実。年金の受け取りにこの信用金庫の口座を利用していたり、今後の年金の受け取り(8か月以内)に、この信用金庫を指定した顧客に対し、年利0.1%のスーパー定期を販売中(~2023年3月末日)。預金額は10万円単位で500万円まで。
「年金受給者に対してはさまざまなサービスを行っている信用金庫が多いので、地元にもないか確認を」(菅井さん)
■大阪信用金庫
ユニークなキャンペーンを展開する信用金庫も多く、ここの子育て支援定期預金「まいど子でも定期預金」もその1つ。対象は3人以上の子供(うち、18才未満が1人以上)を持つ父母のいずれか1名。金利は、子供が3人の場合で0.15%、4人では0.25%、5人になると0.3%になる。預入期間は1年で限度額は1000万円以下。期間は9月末日まで。このほか、WEB定期「未来」の金利も0.2%とおすすめ(~9月末日)。
■auじぶん銀行
KDDIグループと、三菱UFJ銀行の共同出資によるネットバンク。
「三菱UFJ銀行への振込手数料が無料のほか、自行への定額の自動入金が手数料無料です」(風呂内さん)
満期まで預けると、利息に加え、最高6億円が当たるくじ「BIG」が受け取れる定期預金など、オリジナリティーに富んだサービスが特徴。