投資額は現在の資産や貯蓄額の10%が目安
投資額はどのくらいを目安にしたらよいのだろうか。風呂内さんによれば、まずは、すぐに使える「使うお金」と、5~10年以内に使う予定の「守るお金」、投資信託などに回す「増やすお金」の3つに分けて考えるべきだという。
「『使う&守るお金』と『増やすお金』の2分別でもかまいません。このうち後者にかけるのは、すでにある資産の10%くらいが適当。300万円の預貯金があるなら、30万円くらいが目安です。毎月、貯蓄をしているなら、そのうちの5~10%を投資に回すのも手です」
投資信託をどこで始めるか、窓口も厳選したい。
「実店舗のある証券会社や銀行、ゆうちょ、インターネット証券会社など、いろいろな選択肢がありますが、使い勝手や商品のラインアップ、手数料などを考えると、インターネット証券会社がおすすめ」
楽天証券、SBI証券、松井証券など、100円から購入できる証券会社も増えた。100円では大きな資産には結びつかないが、ここからスタートして運用体験をしてみるのも、初心者や、投資に抵抗がある人にはおすすめだ。
【プロフィール】
ファイナンシャルプランナー_風呂内亜矢さん/テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで活躍。『超ど素人がはじめる資産運用』(翔泳社)、『コツコツ続けてしっかり増やす! つみたてNISAの教科書』(ナツメ社)など、著書多数。
取材・文/上村久留美
※女性セブン2022年6月9日号