Aさんはドコモショップでの対面サービスが受けられないならば、NTTドコモとの契約を見直すことも検討している。
「近所に実店舗がある大手キャリアへの移行もアリではないかと考えています。もしくは最近の格安スマホでも、実店舗があるうえ電話対応などのサポートが手厚いところもあるので、そちらとか。私の親にとって、スマホを持つことは期待よりも不安のほうが大きいみたいなんです。他社もこのまま店舗が減っていく流れになるしょうけど、なんとか残してほしいというのが本音です」(Aさん)
スマホデビューを目指していた矢先の悲報
高齢親のスマホデビューを考えていた人も、今回のニュースに動揺している。専門商社に勤める40代男性・Bさんは、自身も親も長年にわたりドコモユーザーであることから、親のガラケーからスマホへの移行もNTTドコモに頼もうと考えていた。
「もううちは十数年もドコモで、家族割を使っていることもあり、親のスマホへの乗り換えもドコモ一択でした。スマホデビュープランというものを考えていましたが、頼みの綱の近所のドコモショップが閉店する可能性があると知り、前向きになれなくなりました」(Bさん)
ドコモショップでは、基本無料でスマホをつかいこなしたい人向けに「ドコモスマホ教室」を開講している。Bさんはこの教室で親のスマホデビュー後を支えてもらう予定だった。
「家電量販店でiPhoneの下見を親に提案したところ後日、電話で『エクス……なんとかっていうiPhoneかっこいいね』と親から報告がありました。AndroidとiPhoneの違いすらわからず、“スマホ=iPhone”という認識なんですよね。そのレベルの知識なので、不安で仕方がありません。それでも親は前向きで、ドコモのスマホ教室で、LINEやオンライン手続き、キャッシュレス決済をマスターしたいと意気込んでいます。それだけに今回の店舗削減は私にとっても親にとっても悲しい報せでした」(Bさん)