日本国内では、慈善団体などへの寄付金額は、ここ数年で増加傾向にある。だが、それでも他国と比べると圧倒的に少ない。
2021年の寄付白書のデータによると、日本の個人寄付総額は1兆2126億円。名目GDP比でわずか0.23%だ。一方、チャリティー大国のイギリスの寄付総額は1兆4878億円(101億ポンド)で、GDP比0.47%。
アメリカとなると桁違いで、総額は34兆5948億円(3241億ドル)、GDP比は1.55%となっている。
日本の場合、ここに約6725億円の「ふるさと納税」も含まれているため、純粋な「誰かのため」の寄付は、わずか5000億円程度に過ぎない。日本人は世界でも類を見ない“寄付ぎらい”だ。
アメリカでも、寄付をすると節税になったり、マスコミが大々的に取り上げることで宣伝になるなどの理由はあるが、日本人の寄付総額が先進国の中で圧倒的に少ないことは、まぎれもない事実だ。
日本人は、“幸せを買うチャンス”をみすみす逃している側面もあるのかもしれない。
※女性セブン2022年6月16日号