偽メールやSMSから偽サイトに誘導し、個人情報を抜き取るフィッシング詐欺。IDやパスワード、クレジットカード情報を盗むことを目的としたサイトで、クレジットカード会社などを装ったメールからリンクをクリックするよう誘導し、個人情報の入力を求める手口だ。フィッシング詐欺被害にあわないためにはどうすればよいのか。
ソフトバンクグループの『BBソフトサービス』コミュニケーション推進部の池田良介さんは、注意するポイントが4つあると言う。これを守ることができれば、たとえ詐欺にあったとしても、被害を最小限に抑えることができる。以下、紹介しよう。
【1】メールやSMSで案内されたアドレスが正規アドレスか確認する
メールやSMSのメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークや、ウェブ検索で正規のサイトにアクセスすること。
「パソコンの場合、リンク上にカーソルを持っていくとリンク先のアドレスが画面の左下などに表れるため、そこでよく確認するといいでしょう。『Amazon』だと思ったら、『Amazun』『Amazoon』など、よく似た別のものになっていることもあるので要注意。スマホの場合は特に画面ですべてのアドレスが見られないことがあるので、必ず正規サイトにログインしてから、目的のページに移動すること」(池田さん・以下同)
【2】個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール、SMSに注意する
「クレジットカード会社などは、個人情報やクレジット情報などについて、メールやSMSでの照会は行っていません。情報を入力させるページに誘導するメールは特に注意を払いましょう」
疑わしい場合は、クレジットカードの裏などに書いてある問い合わせ先や、正規サイトの問い合わせセンターに電話をして確かめてみるのもいい。