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円広志、極貧時代に『夢想花』で印税600万円「現物見たくて全部おろした」

大金が転がり込んできた事例その1(イラスト/Getty Images)

大金が転がり込んできた事例その1(イラスト/Getty Images)

印税を使い切ってなお幸福

 せっかく手にした大金をすべて瞬く間に使い切ってしまった円だが、当時を「あの頃がいちばん楽しかった」と振り返る。

「嫁とよちよち歩きの子供を連れてしょっちゅう旅行に行っていたのは楽しい思い出です。子供といちばんたくさん遊んだのもあの時期ですね。すっからかんになって大阪に戻ってからは『東京での生活は終わり』と切り替えて、飲みにいくこともせず、規則正しい生活に運動もして、体重を落として再スタートを切ることができた。だから、後に残らないお金の使い方をしたことに後悔はありません。

 そもそも、入ってきたお金は貯め込みすぎず外に出さないと体に悪いんじゃないかな?とも思うんです。だからもし、思わぬ大金が入ってきたら、それが正当なお金であるのなら、使っちゃってもいいんじゃないですか。じゃないと便秘になりますよ(笑い)」

 円は一文なしになった後、それを逆手にとって「一発屋」として大阪で人気者になり、現在もテレビでひっぱりだこの活躍を続けている。

 家族との“幸福”があれば、いきなり大金が入ってきても、そしてそれが瞬く間に消えてしまっても、大丈夫なのかもしれない。

※女性セブン2022年6月23日号

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