林氏によれば、こうした“適応”は定年後に始めるよりは、年齢を重ねるとともに少しずつ心掛けていくのがよいという。リタイア時に張り切りすぎてはいけないからだ。
「男が家事をやるために張り切ると、料理教室に通うとか言い出してしまう。変な前掛けをつけて、バンダナを頭に巻くわけです。それでイタリア料理とかを学んできて、妻に講釈してかえって迷惑がられてしまう。料理教室に行かなくても、家に妻という“家庭料理のプロ”がいるわけです。その妻のやり方を見習えばいい。お金を出して料理を習いにいく必要なんてないわけです。掃除や洗濯も同様で、妻に見習えばいい」
※週刊ポスト2022年6月24日号