さて、片手運転が安全運転義務違反になるかは、道路状況(ジグザグか直線平坦か、又は道路の広狭)、交通状況(人や車の往来の有無や、その程度)などの客観的状況の他、運転技術の程度、片手運転を継続した時間、片手で運転していた作業の性格、運転速度など種々の事情で判断されると思います。
不必要な片手運転はすべきではありませんし、必要な作業であっても交通状況等によっては、停車して行なう(食事等)のが、なにより安全でしょう。
【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。
※週刊ポスト2022年6月24日号