すかいらーくグループは6月19日、同社が展開する『ガスト』、『バーミヤン』、『ジョナサン』、『しゃぶ葉』など800店舗以上の飲食店で、セルフレジを導入すると発表した。2022年末までに順次導入する。セルフレジの導入によって、会計時間を短縮し、店舗運営の効率化を目指すとのこと。セルフレジでは、クレジットカード、電子マネー、QRコードでの決済が可能だが、現金での支払いには対応しないという。
昨今は、サービス向上や人件費削減、そしてコロナ禍における接触機会の減少を目的に、多くの業種でセルフレジが導入されている。また、すかいらーくグループでは、『ガスト』、『しゃぶ葉』を中心に、フロアサービスロボットを導入しており、こちらでも店舗運営の効率化が図られている。
すかいらーくグループのフロアサービスロボットには、4段のトレイがあり、そこに料理を乗せて、客席まで自走で運ぶことができる。メッセージが表示される液晶画面はネコの顔のようなデザインになっており、かわいらしい姿も人気だ。ワタミが展開する『焼肉の和民』でも配膳ロボットが導入されており、ロボットに搭載された大画面のサイネージ越しに接客を行う「バーチャル店員」を起用するなど話題を呼んでいる。
このようにセルフレジやロボット導入が増えている飲食業界だが、消費者の利便性、あるいは満足度は高まっているのだろうか。
機械が苦手で毎回のように店員さんを呼んで…
都内に住む会社員のAさん(30代男性)は、近所のガストでフロアサービスロボットが導入されているという。
「子供とよく近所のガストに行くんですが、子どもたちはネコ型ロボットに大喜びです。ゆっくりと料理を運んでくる姿が、なんとも愛らしくて、私にとっても癒やしです。ロボットが導入されてから、家族でガストに行く機会は増えました」(Aさん)
しかし、このロボットに少々のデメリットを感じることもあるという。
「ロボットがいると、通路がほとんど塞がれてしまうんです。ドリンクバーで新しいドリンクを入れて、席に戻ろうとしたときにロボットが通路にいると、スムーズにすれ違うことができないから、通路を出るまで待たなければならない。まあ、ロボットがかわいいので許せるんですが、たまに無理やりロボットとすれ違おうとしている人もいますね」(Aさん)