家計

レジ袋有料化から2年、いまだ見つからない「エコバッグの最適解」に悩む人たち

レジ袋にお金を払うのには慣れてきたという人は多いようだが…(イメージ)

レジ袋にお金を払うのには慣れてきたという人は多いようだが…(イメージ)

買うもの、行く店によって使い分け

 一方で、エコバッグをもらったはいいが、持て余している人も。都内の映像制作会社勤務の平山さん(仮名、30代男性)は、こう話す。

「コンビニのキャンペーンでもらった、アニメのキャラクターが描かれたエコバッグが、家の中で眠っています。でも、デカデカとキャラクターが描かれたエコバッグを実際に使うのは、ちょっと気が引けるんですよね。キャンペーンなので仕方ないんですけど、キャラクターが目立たないようなシンプルなデザインのエコバッグにしてほしかったです」(平山さん)

 平山さんは、「プラスチックごみを減らすためにレジ袋を有料化しているはずなのに、その結果、使われることのないエコバッグが作られているのはモヤモヤします」と不思議がる。ちなみに、食料品を買うときは、大きなショッピングバッグを持っていくという。

「食料品は休日にまとめて買いに行くことが多いので、よく使っているのはIKEAのショッパーです。大きくて雑に入れても大丈夫な作りなので重宝しています。最初は、IKEAの袋を持ってスーパーなどに行くのはどうかなと思っていたんですが、慣れました」(平山さん)

 IKEAのショッパーは有料で、サイズや素材、用途によって様々な種類があるが、79円や99円の安価なものも販売されている。

「IKEAのショッパーは安いので、“雑”に扱えるのがいい。書店など、“食品以外”の買い物では、セレクトショップのショッパーなんかを再利用します」(平山さん)

 平山さんの場合、食料品はIKEAのショッパー、本などはセレクトショップのショッパー、といったように、買うもの、あるいは行く店によって、エコバッグを使い分けている。

「複数の種類のエコバッグを使うのは、たしかに少し煩わしい。レジ袋にお金を払うのには慣れましたが、エコバッグ生活はまだまだ模索している感じがしますね」(平山さん)

 レジ袋有料化から2年経ったが、“エコバッグの最適解”はまだまだ導き出されていないようだ。

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