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50才からの資格取得 保育士やカウンセラーが人気の一方、医療事務は需要減少

50代から資格取得を目指すならどの業種を選ぶか(イメージ)

50代から資格取得を目指すならどの業種を選ぶか(イメージ)

 今年1月、アメリカ在住の元NHKアナウンサーの久保純子さん(50才)が、自身のインスタグラムでニューヨークの幼稚園教諭として新たなスタートを切ったことを報告した。

 人生100年時代、老後の生活資金を得るためにも、いつまでも働きたいと考える人が増えた。だが、50代からの就職は簡単ではない。中高年になっても稼げるようになるためにはやはり、資格取得が近道かもしれない。

その資格、老後も役に立ちますか?

 50代からの資格を生かした仕事・副業は、大きく「バイト系」「独立起業系」「内職系」「SNS系」の4つに分けられる。現在800以上の資格を持つ、資格・勉強コンサルタントの鈴木秀明さんが言う。

「パートやアルバイトなら、関連する資格を持っていると有利です。採用されやすいだけでなく、昇給もねらえる。例えば、ガソリンスタンドでは危険物取扱者資格が重宝されますし、医薬品の登録販売者の資格があれば、ドラッグストアで資格手当が出ることもある。

 ネイルアートやヨガが好きなら、自宅などで“プチ独立開業”ができる。協会のインストラクターなどの資格があれば、スキルの証明になります。一方、翻訳などの内職系では、資格よりもスキルが重要視されやすい。最近ではユーチューブやインスタグラムでバズって稼ぐ、SNS系の人も増えています」

 資格取得アドバイザーの中村一樹さんは、「資格を取るなら、10年、20年先を見据えてほしい」とアドバイスする。

「新しい分野にチャレンジする場合はもちろんのこと、いま働いている職場で必要な資格がある場合も“定年後も使える資格かどうか”が大切。また、今後一層テレワークが浸透していくのはもちろん、自分自身が介護などで従来の働き方ができなくなる可能性も考え、オンラインでできる仕事につながるかどうかも重要な視点です」(中村さん)

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