自分に合った資格を取れば、収入はもちろん、生きがいにもつながる。「女性セブン」読者の宮本葉子さん(51才・仮名)は40才のとき、保育士の資格を取得した。
「やりがいがあるのが何よりのメリットです。10年以上保育士として働いていくうちに興味の幅が広がって、現在は、おもちゃコンサルタント、木育インストラクター(*樹木や自然を通した情操教育を推進する仕事)、保育ナチュラリストの資格を持っています。育児関連のボランティアやSNSでの情報発信も始めています。いまは、都内におもちゃや育児・教育に関する施設をつくりたいという夢に向かって活動しています」
保育士は50代から目指す人も多い資格。キャリアアドバイザーの藤井佐和子さんが言う。
「ピアノが弾けなければいけないなど難易度は高いですが、こうした資格はセカンドキャリアとしておすすめできます。50代から看護学校に通って看護師を目指したり、大学に入って臨床心理士の資格を取る人も珍しくありません」
チャイルドコーチングアドバイザーの本多由紀子さん(52才・仮名)は、自身の経験から、合計8つの資格を取得した。チャイルドコーチングアドバイザーとは、子育ての知識や親子関係に関する心理援助技術を持つスペシャリストのこと。現在は主にオンラインセミナーや講習会などで仕事をし、月に数万円の収入を得ているという。
「子供に医療的なケアが必要で、悩みの解決の糸口になればと、数年前、メンタル心理カウンセラーなど、2年間で4つの資格を取りました。その後、寄り添うだけでなく、具体的なアドバイスができる仕事をしたいと思い立ち、チャイルドコーチングアドバイザーのほか、アンガーコントロールスペシャリスト、家族療法カウンセラーなどの資格を取っています。かかった費用は全部で30万円ほど。子育てをしていると、家で子供と2人きりになることが多かったのですが、自宅にいながら勉強・受験・仕事ができるうえ、社会とつながることもでき、毎日が充実しています」(本多さん)