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50才からの資格取得、どう勉強する? 記憶力衰えるので「暗記系は試験前にまとめて」

試験勉強を効率よく進めるためには?(イメージ。Getty Images)

試験勉強を効率よく進めるためには?(イメージ。Getty Images)

 人生100年時代、長く働くことを見越して再就職や転職に有利な資格を取得しようと考える人は少なくないだろう。50才を過ぎて新たに資格取得に挑戦する人も少なくない。とはいえ資格の人気や需要にも波があり、一概にどの資格が一生使えるとは言い難い。ならば、自分の趣味・関心や得意分野、優先順位に沿った資格を探すべきかもしれない。

 もちろん、高難易度の資格を取って一発逆転をねらってもいい。まったく未経験の資格でも、ファイナンシャルプランナー(FP、ファイナンシャル・プランニング技能士)なら、たとえ合格できなかったとしても、学んだ知識はムダにならない。現在800以上の資格を持つ、資格・勉強コンサルタントの鈴木秀明さんが言う。

「FPになるには、投資や年金、保険、不動産、税金など、お金に関するさまざまな知識を身につける必要があります。勉強は大変ですが、その知識は必ず役に立つ。自分の老後資金の運用や保険の見直しができ、損することにはなりません。多くの人におすすめしたい資格です」

 製薬会社営業の吉野恵さん(58才・仮名)は、未経験でMR認定試験に合格した。年収200万円ほどの事務職の契約社員からスタートし、資格取得後に営業に転身。現在の年収は800万円ほどで、今後もし、正社員登用されれば、年収は1000万円を超えるという。

 目指す資格を決めたら、勉強するのみだ。資格取得に向けての勉強は、自宅での独学のほか、スクールや通信講座などいくつか種類がある。資格取得アドバイザーの中村一樹さんが言う。

「どの勉強法が自分に向いているかは、学生時代の経験を思い出せばわかります。自宅や図書室でコツコツ勉強していた人は、独学が向いている人。塾や予備校の方がやる気が出るタイプだった人は、スクールに通うのがいい。独学と比べれば割高になりますが、スクールは合格に近づくための情報とノウハウを持っているため、効率的に勉強できるでしょう」

 中には、大卒以上でなければ受験資格がないものもあるほか、取得のための課程を設けている大学院もある。

「税理士は5科目に合格する必要がありますが、大学院で特定の要件を満たすと、一部の科目免除が受けられます。例えば、東亜大学大学院の通信課程には60代の学生も在籍しています。元銀行員や元経理スタッフが、将来的に税理士として独立するために学んでいるのです」(中村さん)

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