通販業界では、単価がお得になる定期購入サービスがどんどん増えています。業者の立場からすれば、単価を安くしても“必要以上に買ってくれる”人が多いから、十分利益が出るのです。
購入者の立場からすると、定期購入サービスで買ってしまうと、自分の使用スピードよりも早く商品が届いてしまい、気が付いたら自宅に在庫がダブついてしまいがち。定期購入の頻度を遅らせたり、思い切ってストップしたりする作業は少し億劫で、どうしても時間がかかってしまう。そうこうしているうちに、商品の使用期限が近づいてきます。なかには使用をやめてしまう方もいるでしょう。そういう方々が「売ろう!」と判断し、1回ごとの購入の単価より安く、一方で自分が支払った定期購入サービスの料金よりは高く、売りに出していると推測されます。
リスクが低い「優良な売り手」
そうした商品は、公式サイトで正規価格が公表されています。その価格とフリマアプリに出品された価格を比べてみれば、売れても儲けが多くないであろう出品が多いことがすぐに確認できます。そうした売り手は、たとえ儲けが少なくても、手放そうと考えているのでしょう。
その売り手が今までどんなものを売りに出しているのかも見てみるとよいでしょう。「ああ、自分では使わないものを売りに出しているのだな」と伝わってくるケースが多く、そうであるなら安心できる「優良な売り手」と考えられます。
筆者は、こうした商品を数年間にわたって購入していますが、未使用でないものが届くといったトラブルの経験はありません。もちろん、リスクはゼロではないでしょうが、1~2往復のコメントのやり取りで丁寧さがわかることも多く、定期購入サービスでダブついた在庫を売っている方々はごくごく普通の人が多いと感じます。使用期限の画像を載せている方も多いです。
元のメーカーとしては公式サイトから購入してほしいと思っているかもしれませんが、既に購入済みで余ってしまったものを無駄にするのはもったいない。また、違法行為ではないので、メーカー側もこうした販売ルートに流れることを織り込んで値付けしている可能性もあるでしょう。