少しの面倒は「労働」と考える
ここまで、「売るより買い」ということをお伝えしてきましたが、家計の面で「収入を増やす」という意味では、必要がなくなったものをフリマアプリで売ることも賢明な判断です。
大半のものは、街の買い取り業者で売るよりも高く売れる傾向がありますし、何せ現金に変わるので、直接的に「収入を増やす」効果があります。さほど苦もなくできる方は積極的に活用するとよいと思います。
もちろん、出品する際の手間を面倒だと感じる人は少なくないでしょうし、買い手であっても、1~2回程度のコメントのやり取りすら面倒に思う方もいると思います。でも、金銭的に得をするわけですから、面倒を「労働」と考えてみてはいかがでしょうか。
少しの「お得」には少しの「面倒」は付き物です。自分の家計の状況を考えて、フリマアプリ活用の効果が高いと感じる方は参考にしていただければと思います。
【プロフィール】
川部紀子(かわべ・のりこ)/FP・社労士事務所 川部商店 代表。1973年北海道占冠村生まれ。生命保険会社で勤務したのち30歳で起業。大学の非常勤講師として講義を担当するほか、個別相談、セミナー・講演講師、各種執筆、テレビ・ラジオへの出演も多数。近著に『得する会社員 損する会社員 手取りを活かすお金の超基本』(中央公論新社)がある。