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最後のアンナミラーズ閉店へ 壇蜜、遠野なぎこがアルバイト時代を振り返る

アルバイトをしていた頃の遠野なぎこ。「周囲は茶髪のゆるふわ系の女性がほとんどでした。黒髪に短髪、真っ赤な口紅で、ちょっとアンミラっぽくないですよね(笑)」

アルバイトをしていた頃の遠野なぎこ。「周囲は茶髪のゆるふわ系の女性がほとんどでした。黒髪に短髪、真っ赤な口紅で、ちょっとアンミラっぽくないですよね(笑)」

 アメリカの空気に日本中が熱狂した名店、レストラン「アンナミラーズ」の国内最後の店舗・高輪店が、品川駅周辺の再開発に伴う移転要請を受け8月31日をもって閉店する。本国の制服、味、サービスを踏襲した世界観は創業時から変わらず、世代を超えて“アンミラ”の愛称で親しまれてきた。

 約50年間の間に計26店舗を展開し、白いブラウスにカラフルなエプロンとミニスカートを組み合わせた制服は、絶大な人気を誇った。制服に憧れ、アルバイトをしたという芸能人も多い。

「伝説と化して永遠に愛され続けていく存在だと思います」

 閉店を惜しむ声を寄せてくれたのは、大学時代4年間アンナミラーズでアルバイトしたタレントの壇蜜だ。本名「SHIZUKA」と書かれたハート形の名札を付けて、客から「しずかちゃん」と親しまれていたという。

「忙しい時の一致団結感は部活のようで楽しかったです」と振り返った。

 女優の遠野なぎこも若い頃にバイトをしていた一人だった。なかなか輪に溶け込めずに苦労したという。

「休憩時間によく食べていたパイと、たらこスパゲティがとても美味しかった。その時に流れていた華原朋美さんの歌声は、今も胸に残っています」

 わずか数か月の期間だったが、社会経験を一から学ぶよい機会だったという。

「レジ打ちとか全然できなくて落ち込むこともあったけど、貴重な体験をさせてもらいました」(遠野)

 コーヒーのおかわり無料サービス、入り口で人数を聞いて席に案内するサービスは日本のレストランでは“アンミラ”から始まったとされ、外食産業に与えた影響も大きい。半世紀にわたる歴史はいったん幕を閉じる──。

※週刊ポスト2022年8月5・12日号

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