SF作品で描かれるような、「寝ていたら目的地に到着する」自動運転はレベル4以降に実現すると川端氏は語る。
「ホンダは現在、レベル3の車を市販していますが、機能的にはレベル2とあまり差がない。違いは『主導権』が人間から機械に移る点ですが、レベル3の運転には人間が介入する部分が残されているので、車側がドライバーをモニターしなければならない。この点は事故が起きた際の責任の所在に関わる部分です。
それがレベル4になると車だけで運転するようになり、レベル5ではそれに遠隔監視機能がつくことになります。こうなるとどんな場所を走っても、寝ていても安全に目的地に到着できます」(川端氏)
最新技術が搭載された車種は決して安価ではない商品も多いのが現実だ。だが、事故を未然に防ぐためにも、自らの運転をサポートしてくれる機能について最大限理解しておく必要があるだろう。
※週刊ポスト2022年8月5・12日号