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体の休息だけが休養ではない 心身の活力を高める「7つの休養モデル」を解説

7タイプの休養モデル実例(イラスト/オオノマサフミ)

7タイプの休養モデル実例(イラスト/オオノマサフミ)

【E】娯楽タイプ
「自分の趣味を楽しむこと。一定時間のゲームも、好きな人にとっては心の休養となります」

【F】造形・想像タイプ
「絵を描く、日曜大工など、1つのものに集中すると疲労を忘れることができます。また、頭の中で何かを想像したり、心を無にする瞑想もこのタイプ。仕事や作業で疲れたときに、その場でぱっと好きなことを想像するだけでも休養になります」

 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツやアマゾン創業者のジェフ・ベゾスは皿洗いが日課だそうだが、これも造形・想像タイプの休養スタイルだそう。

【G】転換タイプ
「転換タイプの目的である社会的休養とは、皮膚の外はすべて外部環境だと捉え、この環境を変えることで気分をリセットする行為です。典型的なのは旅に出ることですが、日常生活の中でも、部屋の模様替えをするとか、机の整理をするだけで環境が変わり、リフレッシュできます」

 片野さんは、これらを日常的に組み合わせ、こまめに活力を充電させることを提案しているが、具体的にどのように組み合わせたらいいのだろうか?

「たとえば、休憩にカップスープを飲むとします。それだけなら栄養タイプですが、冷蔵庫の残り食材を使って簡単なスープを作れば造形・想像タイプが加わり、家族と一緒に庭やベランダで食べれば、親交、転換タイプも加わります。また、絵を描くのが好きなら、思い切ってサークルに入ってみるのもいいですね。これで娯楽、造形・想像だけでなく、親交タイプもプラスでき、屋外で行えば転換、運動タイプも加わります。

 ふだんのちょっとした行動を休養モデルに当てはめ、付け加えていくと、実は、知らないうちに多くの休養行動を取っていることに気づきます。それを意識すると、『いま休養が取れているな』という感覚になり、リラックスできるんです」

 たとえば、ドライブで渋滞にはまり、イライラと疲れる状況になることもあるが……。

「この休養モデルを知っていれば、『家族との会話が増えた』(親交)、『手足のストレッチができた』(運動)、『到着先の計画を変更した』(造形・想像)など、違う角度で物事を捉えられるようになります。余談ですが、薪を背負って山道を歩きながら読書をしたという二宮金次郎は“勤勉の象徴”といわれていますが、見方を変えれば、運動タイプを実践し、好きな本を読んでいたと考えれば娯楽タイプも加わっている。仕事をしながらバランスよく休養が取れていたから功績を残したとも考えられますね(笑い)」

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