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氷は「家で作るもの」から「買うもの」へ 製氷機・製氷皿を使わない人たちの事情

冷蔵庫(冷凍庫)に自動製氷機能がついているのに、なぜ氷を買うのか? (イメージ)

冷蔵庫(冷凍庫)に自動製氷機能がついているのに、なぜ氷を買うのか? (イメージ)

 氷は自宅の冷蔵庫(冷凍庫)の自動製氷機や製氷皿で手軽に作れるもの。特に夏場ともなれば、氷を使う機会が増えるので、頻繁に氷作りする家庭も少なくないだろう。このように「氷は自宅で作るもの」というのがこれまでの常識だったが、それが徐々に変化しつつあるようだ。最近では「氷は買うもの」という人たちも増えている。なぜ家で作らないのか、購入するメリットは何か。氷を「買う派」の人たちにその事情を聞いた。

1キロ100円で買った方がコスパ良い?

 建設会社に勤務する40代女性・Aさんは、冷蔵庫を買い替えてから4年あまり経つが、自動製氷機を使った事がないという。

「以前使っていた冷蔵庫では、夏場だけ製氷機を使っていました。ただ、雑菌やカビなどの衛生面がちょっと心配で、使用期間中はまめに手入れをしていました。それが意外と面倒で、夏が来ると氷を作らないといけないのか……とちょっと憂鬱になっていました」(Aさん)

 そんなAさんが氷を買うようになったのは、自動製氷機の故障がきっかけだった。氷を買ってみると、その快適さに魅了され、その後も買い続ける方針にシフトしたという。

「氷って、コンビニやスーパー、ドラッグストアで意外に安く買えるものなんですよね。安いところだと1キロ100円くらい。3人家族なので大量に使うわけでもないし、作るより買った方がラク。氷ができる時間を待つ必要もないですし、コストパフォーマンスが良いのではないかと思っています。今の冷蔵庫は、一応自動製氷機があるモデルですが、結局使ったことはありません」(Aさん)

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