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高級化が進む「シビック」の未来は? ホンダ「シビックe:HEV」の“乗り心地“と“価格への評価”

流れるようなルーフラインには、シビックブランドのイメージを上級移行させるだけのデザインがある

流れるようなルーフラインには、シビックブランドのイメージを上級移行させるだけのデザインがある

 こうしてシビックの歴史、そして功績について改めて考え、ここで多めに触れたのには、もちろん理由があります。実は高効率で低燃費な2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の呼称の“e:”には「electric(電気)をenergy(原動力)にして、みんなの笑顔と元気を力強くenergize(活気づける)していく」という意味が込められているそうです。そしてEVに近いハイブリッド(HEV)ということで「e:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」と名付けられました。

 そんなシステムを搭載したシビックに乗ってみると、そのハードの出来の良さと現在のブランド力との乖離について、少しばかり気になったことがありました。

ハードとしての完成度は高い

 ホンダはこの春に電動化ビジネスについてこんな発表を行いました。

【1】ハード売り切り主体のビジネスから、ハードとソフトを融合させた商品への変換。
【2】今後10年で研究開発費として約8兆円、電動化・ソフトウェア領域に投資も含め約5兆円を投入し、電動化を加速させる。
【3】2030年までにグローバルで30機種のEVを展開し、EVの年間生産200万台超を計画。
【4】全固体電池の実証ラインに着手、約430億円を投資し2024年春に立ち上げ予定

 といった骨子を元とした短期計画です。

 これについては色々な評価が与えられました。中には「結局は電動化に後れを取っていることを露呈した」とか「ホンダの先進性についての疑念」といったネガティブな意見があったのも事実です。

 そんな企業の立ち位置を考えながら、ホンダにとって電動化のコア技術である2モーターハイブリッド式の「e:HEV」を搭載したシビックで走り始めました。

 この「e:HEV」ですが、エンジンは2リットルの直列4気筒、最高出力141馬力、最大トルク182Nm。そしてモーターは最高出力184馬力、最大トルク315Nmです。

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