年を重ねても車の運転を続けるのであればゴールド免許を目指すのがよい。自動車保険もゴールド免許かどうかで等級が左右される。さらに、受けられる恩恵は保険だけに留まらない。行政書士でファイナンシャルプランナーの柘植輝氏が解説する。
「ゴールド免許保持者の場合、免許の更新費用が3000円で、違反者より850円安く、有効期限は5年間(70歳未満の場合)と長いので、トータルでの更新費用が安くなります。手続きもわざわざ試験場まで出向かなくても最寄りの警察署でできることが多い。
また一部の地域では、ゴールド免許でレンタカーが割引になり、たとえば、トヨタレンタリース名古屋と同・浜松は、基本料金を20%割り引くサービスを実施しています」
ゴールド免許の人は安全運転で事故のリスクが低いとみなされ、料金を割り引かれるのだ。
優良ドライバーが得をする例はまだある。ゴールド免許とは別に、自動車安全運転センターが1年以上無事故無違反の人に対して発行している「SD(セーフ・ドライバー)カード」という証明書は、ゴールド免許以上に割り引かれる対象が多くなっている。
「全国に1万6000軒以上の提携店舗があり、そこでSDカードを提示すれば、飲食店やショッピングセンターでの代金、車検費用、冠婚葬祭費用、レンタカー代などの割引サービスを受けられます。
基本的には5~10%ほどの割引率ですが、なかには50%オフになるところもある。一人が持っていれば、家族全員が対象になる店舗もあります」(柘植氏)
全国の提携店舗については、自動車安全運転センターのサイトにある「SDカード優遇店検索」で調べられる。提携している店は多岐にわたっており、洋服の青山や日産レンタカー、アート引越センター、二木ゴルフ、メガネスーパーなどがある。
最近はガソリン価格が高騰しているが、提携しているガソリンスタンドではSDカードを見せることで、会員と同率の割引が受けられるところも。
また、宿泊施設では料金が安くなるだけでなく、駐車場利用1台が無料になる場合もあるので、運転好きな人にとっては享受できるメリットは大きいだろう。