ネットで洋服を購入する機会が増えたが、届いた服を着てみて「キツッ!」「大きすぎた~」といった失敗が後を絶たない。その原因の1つに「前は9号だったから、いまは11号くらいかな~」など、安易にサイズを選んでいることが挙げられる。特に女性の場合、ある程度の年齢を超えてくると自分の体形やサイズが変化してくるのに加え、メーカーによりサイズ設定が異なるという面もある。
自分のサイズ、勘違いしてない?
体重を気にして、1日に何度も体重計に乗る人はいても、スリーサイズをこまめに測って確認する人は、少ないのではないだろうか。
「50代前後は体形の変化が大きい世代。30代の9号と50代の9号は、まったく違います」と、ファッションアドバイザーの里村素子さんは言う。
「50代は加齢によってバストの位置が下がり、背中も丸くなり、そのせいで二の腕も丸みを帯びてきます。すると体の重心が前に来るため、下腹にも肉がつきやすくなる。体重は若い頃からあまり変わっていなくても、体形は変化しているのでサイズを見直す必要があるわけです。これまで9号だったからと思っても、実は11号を着た方がラクな場合もあるんです」(里村さん・以下同)
そのため、サイズのアップデートをせずに「自分のサイズはコレ!」と思い込んでいると、買い物で失敗しかねない。
「かたくなに同じサイズを選んだり、いつもより大きなサイズを着ることに抵抗がある人も多いのですが、見るからにキツそうな格好はおしゃれには見えません。数字にとらわれず、ワンサイズアップする勇気が必要! 自分の着たいサイズを無理やり着るのではなく、いまの自分の体形に合うサイズを選ぶ方が、気持ちよくおしゃれができますよ」