子供が生まれてから「字幕オン」に
メーカーに勤務する30代女性・Bさんは、家族構成の変化を機に字幕オンにするようになったという。
「息子が生まれて少し大きくなってきたら、私がテレビを見ていても大きな声で話しかけてくるようになり、音が聞こえにくくなるという問題が発生しました。でも、せっかく一生懸命喋っている子供に静かにしろとはなるべく言いたくなかった。どうしたものかと思っていたら、友人から字幕を勧められ、オンにしてみたら快適。それ以来、字幕表示はデフォルト設定です。
デメリットとしては、映画と違ってテレビの字幕は画面に占める文字の部分が大きいので、ちょっと画面が見えにくくて邪魔に感じることはあります。まあ、これも慣れだと思いますが」(Bさん)
テレビのニュースを「無音」で見る
その他には、「無音」で動画を見る際、テレビの字幕機能を重宝しているという人は少なくないようだ。広告代理店に勤務する50代男性・Cさんが言う。
「イヤホンで音楽を聞いたり、もしくはYouTubeの配信を見たりしながら、テレビのニュースも無音でつけていることがよくあります。在宅勤務中もそうでしたね。とりあえずつけておいて、字幕を時々見る感じです。
私の職場では、何台ものテレビがずらりと並び、1台ずつ違う番組がつけっぱなしなのですが、地デジになって当たり前に字幕機能がつくまでは、ただついているだけで無音にしていたので、何を言っているのかわかりませんでした(笑)。映像や、時々表示されるテロップによって気になるものがあれば随時、そのテレビの音量を上げていたんです。でも、字幕機能が標準装備になってからは、そういったことがなくなりました。時々情報を得たい時、ずっと音声が流れているのはうるさい。みんなの邪魔にならないためにも、字幕がちょうどいいんです」(Cさん)
今や動画の音声は「聞く」だけでなく「見る」時代になっている。さまざまなシーンで字幕が役立っているようだ。