定番からPB商品、名店やご当地など、進化を遂げるレトルトカレー。カレーを極める3人の審査員がレトルトカレーを食べまくって、「名店カレー」「定番カレー」「PBカレー」「ご当地カレー」について本気で採点した。ここでは「定番カレー」の食べ比べ結果を発表する。
【審査方法】
・審査員はスパイシー丸山、小野員裕、原田順子の3氏が務めた。
・「名店」「定番」「PB」「ご当地」の各カテゴリーで相対的に評価し、各審査員が10点満点で採点。総合点は3氏の点数を合計した。
【審査員】
スパイシー丸山氏/カレー研究家、カレーマイスター講師。ブログ「カレーなる365日」はほぼ毎日更新。カレーにまつわるトピックを日々発信している。
小野員裕氏/カレー評論の第一人者で、横濱カレーミュージアムの初代名誉館長。書籍、雑誌、テレビなど数多くのメディアで活躍。今まで食べ歩いたカレー専門店は4000店以上。
原田順子氏/(株)オージーフーズ フードコーディネーター。通販番組、料理撮影、料理動画、コンビニのPOP、CM撮影など幅広く活躍。
今回のラインナップは、『銀座カリー 中辛』(明治)、『ゴールデンカレー 中辛』(エスビー食品)、『カリー屋カレー 中辛』(ハウス食品)、『ボンカレーゴールド 中辛』(大塚食品)、『ジャワカレー 中辛』(ハウス食品)、『ククレカレー 中辛』(ハウス食品)、『新宿中村屋 インドカリー スパイシーチキン』(中村屋)。
この中から1位に選ばれたのが、『銀座カリー 中辛』と『ゴールデンカレー 中辛』だ。3氏は両商品について、以下のように評価している。
●『銀座カリー 中辛』
「ワンランク上の洋食カレーっぽさがある。この価格なら◎」(スパイシー:6点)
「旨味と甘味のバランスよし。肉や玉ねぎの存在感もいい」(小野:7点)
「お肉がとろけていて高級感がある。玉ねぎもしっかり感じる」(原田:9点)
●『ゴールデンカレー 中辛』
「香味野菜とスパイスの香りが立つ味わいがクセになる」(スパイシー:7点)
「旨味やスパイスのバランスがよい」(小野:7点)
「マイルドだけどスパイシーな後味が残る」(原田:8点)
スパイシー丸山氏は、今回の調査について「コクや旨味などの味のパンチ、カレーならではの香りのよさ、それらのバランスでジャッジ。レトルトのレベルが年々上がっているのを実感します」と語っている。
取材・文/常井宏平 撮影/古川章
※週刊ポスト2022年9月30日号