9月16日に発売された「iPhone 14」シリーズ。ラインナップからiPhone 12と13で発売された5.4インチモデル「mini」が姿を消し、その替わりに6.7インチモデルの「Plus」が加わった。PlusはiPhone 8 Plus以来、5年ぶりの復活となる。上位モデル「Pro Max」と同等の画面サイズが下位モデルにも投入されたことで、アップルが大画面路線に舵を切ろうとしていることがうかがえる。
そうした中、穏やかではないのはminiのユーザーだ。iPhone 14でminiが廃止になったことは切実な問題で、失意の声も聞こえてくる。コンパクトサイズのスマホにこだわるユーザーたちは、mini廃止をどう受け止めているのか。また、代替機種はどうするのか。“mini難民”たちに話を聞いた。
スマホは“外出時用”の端末だから小さい方がいい
iPhone 14のmini廃止に寂しさを覚えたという40代男性・Aさん(PR会社勤務)。コンパクトモデルへのこだわりを、次のように話す。
「スマホ1台で、何でも完結させるというのがトレンドなんでしょうね。でも、私にとってスマホはメイン端末ではなく、あくまでも“外出時用”の端末という位置づけです。小さい方が持ち運びに便利だから、ありがたいんです。家に帰れば、PCとiPadがあるので、そちらがメインユースになります」(Aさん)
iPhone 13 miniを使用中のAさん。機種変更する際にminiという選択肢がなくなった今、どのような選択をするのか。
「正直、写真にもこだわりがないし、スマホのカメラがそこまで高性能である必要はないんです。機種変更するならiPhone SE(第3世代)のような廉価版でいい気がしています。ただ、miniの復活を信じたい気持ちもあり、もう少し待つのもありだと思っています」(Aさん)