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コンビニの「盗電」「盗湯」問題 利用者向けサービスを無断利用する人たち

コンビニ利用者向けのポットを勝手に使う人は少なくないという(イメージ)

コンビニ利用者向けのポットを勝手に使う人は少なくないという(イメージ)

悪気なく堂々と“盗湯”する人も

 現在、都内のスーパーで働いている30代男性・Bさんは、“盗湯”する人たちを見てきた。 “盗湯”とは、コンビニやスーパーなどにサービスとして置いてあるポットの湯を、店舗で購入した商品ではないものに対して使うことで、なかにはポットに“盗湯禁止”という注意書きを貼り付けている店舗もあるという。

「キョロキョロと、誰も見ていないか周囲を確認してから使う人もいれば、堂々と使う人もいますが、店員は、見ていないようで案外気づいています」(Bさん)

 そういった人たちは、一体何にお湯を使っているのか。

「マイ水筒を持ってきて、持参したインスタントコーヒーをそこに入れて、ホットコーヒーを作っている人がいましたね。小さいお子さんがいる女性で、ミルクを作っている人もいました。今のところ、わざわざ声をかけて注意することはありませんが、原則、店舗で買ったものに対するサービス。ただ、事情によっては店舗の店長やオーナーの判断で、許可されることもあります。どうしてもという場合、一声かけてほしいです」(Bさん)

レジが省人化・無人化されたらさらに拍車?

 10年以上前になるが、神奈川県のコンビニで働いていた経験のある50代女性・Cさんは、各店舗が本部に報告する会合に出席した時のことを明かす。

「その頃から、各店舗で“お湯を勝手に使われる”という問題は認知されていました。なかには店員がそういった行為を見つけた時は、『今回に限って』という条件を伝えて利用を容認していると報告した店舗もありました。なるべくお客とトラブルは起こしたくないですからね。でも、そこまで数は多くなかったと思います。

 最近では、わざわざ『禁止』を明確にうたう店舗も出ているようですし、私が働いていた時代より、お湯を勝手に使っていく人たちが目立つようになったのかもしれません。今はセルフレジも増えていますし、これからどんどんレジが省人化・無人化されれば、勝手に使われるケースもどんどん増えていくでしょうから、悩ましい問題ですね。対策としてポットのお湯を置かない、という店舗が出てきてもおかしくないと思います」(Cさん)

 様々なサービスを取り揃えたコンビニの便利さが、裏目に出ているのだろうか。

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