人づてに評判が広がり、現在は「直してほしい」との発注が年300件を超える。どれも依頼者の思いが込められた品々で、荒井さん以下7名のスタッフは腕を鳴らす。
破れたポスターなどの紙製品や機械類以外なら、見事になんでも元通りにしてしまう。
「ご両親の形見の皿や、結婚したときに買った置物など、皆さんがそれぞれ大切にしていたモノばかり。修理費は決して安くなく、中には購入時より高くなるモノもありますが、それでも直したいとの思いを大切にしています。修復は形だけでなく、お客さんの心に寄り添うことでもあります。これからも私が犬の置物を見たときに感じた感動と癒しを多くのお客さんに与えていきたいです」
※女性セブン2022年10月20日号