壊れていたおもちゃが再び動き出すと、諦めかけていた子供たちは声をあげて大喜びする。鈴木さんはその笑顔を見る瞬間が大好きだという。
以前、『トイ・ストーリー』のおもちゃを直したら、持ち主の小学1年生の女の子から「ありがとうございました」というお礼の手紙が来た。鈴木さんが返信すると「大事に使っています」と直したおもちゃで遊ぶ写真が届いた。
「それからも文通が続いているんです」
笑顔で鈴木さんが明かす。
「スポーツもがんばっている女の子ですが、右手を骨折したようで、“鈴木先生は左手ならどういう工夫をしますか”と手紙で尋ねられました。先日、“左手ならドライバーを持ってネジを回す練習をします”と返事をしたところです。こんなにやり取りができるなんて、かわいいお友達ができたようでうれしいです」
おもちゃを直した人も直してもらった人も、新しい思い出が増えるようだ。
※女性セブン2022年10月20日号