「推し」を褒める言葉として、「◯◯しか勝たん」「すこ」「尊い」といった表現はよく知られるようになったが、最近では女子中高生たちのSNSを中心に「好ハオ」(読み方:はお)という言葉が広く使われているのをご存じだろうか。
この言葉は、Z世代向けのマーケティング支援などを手がける株式会社AMFが、トレンドのリサーチが得意な全国の女子中高生からなるマーケティング集団“JCJK調査隊”メンバーの選考結果をもとにまとめた「JC・JK流行語大賞2022上半期」コトバ部門で4位にランクインしている。その解説には、〈主にTwitterやInstagramのキャプションで、推しや好きな人を褒め称える際によく使用されます〉とある。
「好ハオ」は、中国語の「よい、優れている=好(hao)」から派生した言葉で、中国語特有の発音や語感が面白いと、令和ガールたちに受け入れられているようだ。使用例は「推しのビジュが良すぎて好ハオ」「やばい、このトレカ顔面がハオすぎる!」「このシーンの笑顔がガチで好ハオい……」といった具合だ。
女性向けゲーム・アニメコンテンツの『うたの☆プリンスさまっ♪』(うたプリ)のファンだという女子高生・Aさん(17歳)は、実際にSNSなどでよく「好ハオ」を愛用しているという。
「『うたプリ』のファン同士で繋がっているツイッターアカウントで、よく『好ハオ』使っています。いつから使い始めたかわからないけど、周りのツイッターのお友達が使い出していて、私も自然と使うようになったかな。オタク界隈のアカウントでは、いまでは普通に使う言葉ですね。『好(ハオ)』と、(ハオ)を括弧付きで半角で打つ人も多いです。
作画が良かったときとか、グッズのビジュが良かったときとか、もうため息が出るくらい良すぎるという気持ちを込めて『レンさま好ハオ……』とかつぶやいちゃいますね(笑)。ハオっていう音がかわいくて気に入ってます」(Aさん)