日本で8400万人のアクティブユーザーがいるコミュニケーションアプリ「LINE」。多種多様なスタンプが有料・無料問わず存在し、絵文字とともに、文字だけでは表現しきれない感情を伝えるツールとして、広く活用されている印象だ。一方で最近では、特に若い世代の間で、LINEのスタンプを使わないというユーザーも増えている。
都内の私立大学に通う女性・Aさん(19歳)は、友人とのメッセージのやりとりについて次のように語る。
「高校時代からLINEのスタンプは使っていないですね。逆に無料スタンプを使っているのは、おじさんたちのLINEというイメージです(笑い)。スタンプをいちいち選ぶのが面倒くさいし、それなら一言『それな』とか『り(了解→“りょ”→り)』、『じわ(“ジワジワする”→ジワる→じわ)、『すこ』(“好き”の変化形)で済ませます。既読スルーとかそんなのは気にしないですね。むしろ、誰でも簡単にLINEでつながることに抵抗があります。多分、LINEグループ全盛期とかよりも後に生まれているので、LINEにも警戒心が強まっている世代だと思います」(Aさん)
大阪の私立大学に通う女性・Bさん(20歳)も、スタンプは使わない。
「たしかにスタンプは使わないです。課金したこともない。絵文字と顔文字も使っている友人もいないですね。絵文字を使う人は、無理して若者っぽくしているおじさん達のイメージ(笑い)。そのかわりに、ひらがなで短く返すというのが多いかもしれません。長文でメッセージを送ってくる人は怖い! 必死というか、厄介な人という印象です。
私自身は、そもそもLINEもそこまで使っていないです。仲良い友達とは、インスタ(Instagram)のメッセージ機能を使ってやりとりしてます。インスタの『ストーリーズ』(24時間で消える投稿)で、スタンプを押したりして。友人のストーリーにコメントして、そこで普段の会話もまとめてしちゃう感じです。LINEはむしろ中学、高校とか、ちょっと疎遠な人たちの連絡先を保存しておくところです」(Bさん)
東京の私立大学に通う女性・Cさん(19歳)にも話を聞いたが、Aさん、Bさんと同様の答えだった。