7位は福岡県篠栗町の南蔵院にある『釈迦涅槃像』だ。
「お身丈41m、高さ11m、重さ300tブロンズ製では世界最大級の涅槃像で、胎内も参拝できます。境内にはさまざまなお堂や不動明王像、七福神トンネル、札所などのほか、食事処や仲見世通りなどもあり、誰もが楽しめる趣向がいっぱいです」
博多駅から福北ゆたか線(篠栗線)約20分、JR城戸南蔵院前駅下車と、交通アクセスもよく便利だ。
8位が千葉県富津市で東京湾や富士山を望む高台に立つ『東京湾観音』だ。1961年に完成した像高56mの大観音像は、平成最後の大改修も完了した人気の名所だ。
「胎内巡りが面白いです。大観音像は、心柱の周りをらせん階段で上り下りするパターンが多く、東京湾観音も最初はそうなんですが、途中まで上ると横穴が出現。『何、この横穴?』と思いながら歩を進めると、ダンジョン(迷路)のような構造から急に観音様の手のひらの屋外展望スペースに出られたり、上の手や鼻の穴、耳の穴へと出られる立体迷路が楽しめたりするんです」
そもそもは、東京大空襲で逃げ惑った経験をした江東区深川の材木商・宇佐美政衛が戦後に財を成し、世界平和のためにと造ったのだという。館山自動車道の富津中央ICより5分と東京からも近く、行きやすい。
9位は福井県勝山市の清大寺にある『越前大仏』だ。
「有名な恐竜博物館から車で約10分の穴場スポットです。大阪でタクシー会社を経営していた勝山市出身の大実業家が大金をつぎ込んで大仏を開眼供養し(現在は臨済宗妙心寺派)、大仏殿も建立。五重塔や門前町のような場所も造りました。大仏様の像高は奈良の大仏をしのぎ、大仏殿の壁には1mほどの仏像1281体が天井まで並び、壮観です。とにかくスケール感が半端なく、圧倒されます」
恐竜博物館とセットで訪れたい必見の人気スポットだ。
10位は神奈川県鎌倉市の大船観音寺の『大船観音』だ。
「大船駅からも見える像高25.39mの大観音で、実は胸までしかない胸像です。坂道を上らないといけないのが難点とはいえ、石段を一段ずつ上がるたびに、観音様の顔からどんどん見えてくるのが予想以上に楽しくワクワクします。上り切ると、達成感と高台からの眺めで、最高にいい気分になれます」
JR大船駅から徒歩5~10分で行ける。