10月11日、「全国旅行支援」がスタートした。すでにさまざまな報道がなされているが、「難しくてわかりづらい」という声もあるようだ。そこで、最低限おさえておきたいポイントをまとめた。
期間はいつからいつまで?
10月20日からスタートする東京都をのぞけば、10月11日から始まった。始まったといっても、これはあくまでも制度上スタートが可能という意味で、実際には事業者の準備が整いしだい順次スタートということになる。
終了時期は、公式には12月下旬となっているが、事実上12月21日チェックアウト分までが有効となる。2023年1月以降も再開する可能性が高いが、予算の消化状況によって一部の都道府県では継続しないかもしれないし、継続したとしても割引率などの条件が現在実施しているものと異なる可能性があるだろう。
なぜスタート直後なのに売り切れが出るの?
全国旅行支援の財源(約5600億円)は、国から各都道府県に対して宿泊実績などを考慮してすでに予算を配分済みとなっている。それにくわえて、県民割・ブロック割の財源の残余分も投入される。これらの予算消化率に偏りがあるため、都道府県によっては持ち分の予算がすぐに消化されてしまう状況となっている。旅行会社やホテルもそれぞれ個別の予算があるが、特に宿泊施設では割り当ての予算が少なく、すぐになくなってしまうところが出ている。
現在、中止となってしまった「新たなGo Toトラベル」の予算の約2700億円がある。また、10月12日には、松野官房長官が全国旅行支援について追加配分を検討することを明言した。一時的に予約終了したところも、改めて可能となる可能性が高い。とはいえ、予定が確定するなら早めに予約するに越したことはない。