ファミリーレストランの『ガスト』は10月6日より、約半分のメニューについて価格を改定した。原材料費や物流費の高騰が理由で、今年に入ってからは7月に次いで二度目の値上げとなる。
7月の値上げでは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、静岡県。大阪府、兵庫県、京都府の785店舗を「都市型」、それ以外の538店舗を「その他地域」と区分し、地域別の価格を導入していた。
今回の10月の価格改定では、東京都千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区・豊島区、および23区内の一部駅前店舗、大阪府の一部店舗の合計88店舗を「超都心」、一部を除く東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、静岡県、大阪府、兵庫県、京都府の634店舗を「都市部」、上記以外の地域の599店舗を「地方都市」と、新たに3つの地域に分け、それぞれに地域別価格を導入した。
主なメニューの価格改定は以下の通り。
●チーズINハンバーグ
・地方都市:769円→変更なし
・都市部:769円→824円
・超都心:879円
●トマトソーススパゲティ・モッツァレラチーズ
・地方都市:717円→769円
・都市部:727円→824円
・超都心:824円
●から好し定食(から揚げもも4個)
・地方都市:759円→769円
・都市部:869円→879円
・超都心:879円
●目玉焼きセット(モーニング)
・地方都市:440円→450円
・都市部:494円→505円
・超都心:615円
●日替ランチ(スープバー付き)
・地方都市:604円→699円
・都市部:604円→699円
・超都心:699円
●セットドリンクバー
・地方都市:263円→274円
・都市部:263円→329円
・超都心:329円
今回のガストの値上げについて、外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「看板商品である『チーズINハンバーグ』は原材料を見直すなどリニューアルしていますが、『超都心』店舗では110円の値上げで、“高くなった”と実感するユーザーは少なくないでしょう。また、ファミリーレストランのモーニングメニューというと、ワンコイン以内で食べられるものが多い印象だったのが、今回の値上げで『目玉焼きセット』が『超都心』で615円になりました。この価格については、ネット上でも驚きの声が多くあがっており、“ガスト=安いファミレス”というイメージが変化しつつあるようです。かつてはドリンクバーと合わせて1000円以内で食事ができるのがガストでしたが、今となってはそれも簡単ではないですね」
もちろん、ガストに限らず他の外食チェーンでも値上げは相次いでいるわけだが、そうはいってもこれまで“安いファミレス”のイメージがあったガストだけに、愛好家たちのショックは少なくない様子。では、今のガストで“お得感”を体感するなら、どんなメニューがいいのだろうか、愛好家たちに話を聞いた。