ガストといえばやっぱり『チーズINハンバーグ』
一方、値上げしてもなお“看板商品”を注文し続けるという声も。神奈川県在住の会社員・Bさん(30代女性)はこう話す。
「昔から、私にとってガストといえば『チーズINハンバーグ』なので、多少値上げしても注文し続けますね。リニューアルでお肉やチーズのバランスがすごく良くなったと思います。
スパゲティなら、パスタ専門店の方が種類もたくさんあるし、とんかつを食べるにしても、専門店でおいしいものが食べられる。そう考えると、ガストで食べるならやっぱり“ガストっぽいメニュー”ということで、『チーズINハンバーグ』。とはいえ、正直値上げは辛いです。安さもガストの大きな魅力だったので、行く頻度は下がりそうです」(Bさん)
すかいらーくホールディングスは今年8月、同社が展開する約3000店のうち、不採算店の約100店舗を閉店すると発表している。
「コロナ禍や物価上昇のなか、飲食産業は大ダメージを受けていますが、すかいらーくホールディングスも同様。すかいらーくホールディングスのなかでも軸となるガストは、値上げによって低価格路線から脱却しつつあり、いかにして“個性”を印象づけていくかが、今後の課題になるでしょう。そういったなかで、長年主力である『チーズINハンバーグ』や近年の目玉ともなっている『から揚げ』が、より一層重要な存在となってくると思います」(小浦氏)
値上げしたガストは、どんな個性で勝負していくことになるのだろうか──。(了)