全国各地にはいわゆる「ソウルフード」と呼ばれるローカルチェーン店がある。埼玉の「山田うどん」、静岡の「さわやか」のハンバーグ、石川の「チャンピオンカレー」……など、ご当地の人たちにとってはお馴染みの味だろう。では、佐賀はどうだろうか? 行ったことがない人にはなかなかイメージが浮かびにくいかもしれないが、佐賀県在住のネットニュース編集者・中川淳一郎氏は、「佐賀に来たらぜひ食べに行ってほしい」という2つのチェーン店があるという。それが、「井手ちゃんぽん」と「ドライブイン鳥」だ。以下、中川氏がレポートする。
* * *
「ブランド総合研究所」10月8日に発表した「都道府県魅力度ランキング」で、私が住んでいる佐賀県が最下位となりました。まぁ、この順位については特に言及するつもありはありません。単に「知られているか知られていないか」だけですから。今回1位となった北海道は、毎度ランキングが高いですが、札幌・小樽・函館・旭川・富良野以外の場所って「魅力度」でそんなにありますかね。総合的に判断してそこまで魅力があるのかは、結局よく分からないんですよ。
個人的にランキングをつけるなら、自分の出身地である東京が1位だと考えますが、2位は現在拠点とする佐賀だと思ってます。結局、知識がないだけです。この調査自体「三重は伊勢神宮と松坂牛があるからなんかすごそう」みたいなことをベースにしているわけでしょう?
とまぁ、一応この調査自体に異議を呈したうえで、佐賀の本当の魅力を皆さんに知ってもらいたい。食べ物で言えば、佐賀牛や呼子のイカなど名物はたくさんあります。私が住んでいる唐津市なんかは、本当にウマいものだらけです。そうしたなかで、佐賀の「ソウルフード」とも言える、ローカルチェーンを2店紹介しましょう。それが、武雄市を発祥とする「井手ちゃんぽん」と、伊万里市を本拠とする「ドライブイン鳥」です。