1人でも入りやすく、外食先としても大人気の寿司チェーン。売り上げ上位4社(スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司)に共通する寿司ネタを、3人の審査員が食べ比べて辛口ジャッジ。注文して「間違いない」寿司を調べあげた。
●審査方法
・審査員は小高雄一、早川光、浅野陽子の3氏が務めた。
・各チェーンから同時刻にテイクアウトした寿司ネタを各審査員が10点満点で採点。総合点は3氏の点数を合計した。
※価格は各社ホームページに記載されたイートイン(店内飲食)価格。税込みで表示
※都市型店舗など、店舗によって価格が異なる場合がある
【審査員】
浅野陽子(あさの・ようこ)/フードライター。食限定の取材歴20年。「食のサステナブル」に関する取材・執筆多数。書籍、雑誌、テレビなど数多くのメディアで活躍。
「自分が来店し、『この金額で満足できるのか』という基準で試食しました。1貫100円台でありながら、各社工夫されていると感じました」
早川光(はやかわ・ひかり)/漫画原作者、著述家。BS12の寿司専門番組『早川光の最高に旨い寿司』のナビゲーターを務めた。江戸前寿司に関する著書多数。
「シャリ、しょうゆも含めた握り寿司としての完成度で評価しました。シャリとの相性、一体感を特に重視しています」
小高雄一(こだか・ゆういち)/15歳から赤坂、六本木で修業を積み、2012年、東京・六本木に『蔵六雄山』を開店。『ジョブチューン』(TBS系)に不定期出演。
「口の中に入れたときの第一印象を大事にしました。仕込みのやり方で、いろいろと変わるのだとあらためて感じました」
まぐろ「王道ネタを良心価格で!」
まぐろで1位に輝いたのは、くら寿司の「極み熟成 まぐろ」(115円)。小高氏は「味はあるがかなり弱く、食べられるという感じ」(5点)、早川氏は「赤身のうま味が出ている。シャリとも合う」(8点)、浅野氏は「熟成感はあまりない。解凍した食感を感じる」(7点)と述べ、総合20点を獲得した。
サーモン「幅広い世代に人気」
サーモンで1位に輝いたのは、スシローの「サーモン」(120円)。小高氏は「塩で〆めている感じが強い。塩が邪魔をする」(6点)、早川氏は「焼きザケのような香りとうま味。おいしい」(8点)、浅野氏は「ネタの味わいや食感をきちんと感じる」(9点)と述べ、総合23点を獲得した。