「刻々と変化する為替チャートを見ながら、高確率で上がる、下がる瞬間を見極め、長くても1~2分で売買を終えます。(数日・数か月単位など)時間軸を長くすると、どうしても不確定要素が多くなってしまう。数秒、数分単位の取引は、多い時で1日300回を超えることもあります」
FXは株などと異なり、「この会社に思い入れがあるから株を持ち続けたい、といった感情移入がなく、冷静な判断ができる」と平井氏は話す。
チャートを見てマウスをクリックし、瞬時に売買の注文を終える姿はまるで“プロゲーマー”だ。
「トレードに集中するのは東京市場がオープンする朝9~10時。その後、中国が開いて、夕方からロンドンが始まり、そして23時30分(冬時間)からニューヨークが開くので深夜1時くらいまではパソコンに張り付きっぱなし。眠くなるので夕食はとりません」(平井氏)
今回の乱高下相場でも、「介入を予想すると疑心暗鬼になってしまうので、介入の瞬間から取引に入って、その値動きを素直に追って利益を出した」(同前)という。
※週刊ポスト2022年11月18・25日号